肩こりがもたらす様々な症状

7月、湿度と気温が上がりからだに熱がこもりやすくなります。考えすぎて不安眼が強く成ったり暑さも手伝い眠れなくなったり暑さとともにだるさややる気のなさがつきまとうことも多くなりがちです。

そんな時は鍼灸、マッサージでツボ治療をしてエネルギーをチャージして気血水をからだ中にスムーズに巡らせることです。この時期、古傷が痛むと雨が降るといわれるように、昔から梅雨の時期とか季節の変わり目などに体調を崩すヒトは少なくありません。最近は、気象病とか天気痛とか言われ、多く来院されます。特に気圧の変化が激しい梅雨時は頭痛、足のむくみなど多
くみられます。気圧の変化が自律神経を乱すので鍼がよく効きます。気圧が下がると血圧も下がる傾向にあるので気温が上がるのもありだるさが増強しますね。

40歳男性。

職業 警察官。中肉中背。普段筋トレなどもおこない、筋肉もしっかりしている。健康診断では低血圧と診断されている。
来院された日は、梅雨の雨が降ったりやんだりしてどんよりしていた。ご本人曰く、やすんでも疲れが取れずだるくきついといわれる。どこが痛いというわけではないという。診ると、首が張っている。特に胸鎖乳突筋が盛り上がった感じがする。ふくらはぎも硬い。背中の上部胸椎棘突起に圧痛が出ていました。そんな時はやはり肩甲骨背面の天宗(てんそう)のツボにも圧痛があります。アキレス腱のある足首にも圧痛がありました。これもやはり太極治療の考え方で、背中と臀部、足首のツボにアプローチして緊張をとります。すると、ふくらはぎもやわらかくなり上部胸椎の圧痛もとれて行きます。最後に首の天柱と足三里のツボを加えました。帰りは、笑顔で元気をとり戻されて帰宅されました。

80歳女性。

右手の親指が痛いと来院。この方は内職で手作業を毎日のようにされています。診るといわゆる肩こりが強く、肩甲骨周りや、上部胸椎側にも圧痛があります。自覚症状としても肩こりはありました。頭の付け根にも圧痛がありました。
この方も、太極治療の考え方で背中と臀部、足首また、特に肩甲骨の天宗(てんそう)のツボはていねいに。帰りのバスの中では親指を動かしても痛くなかったと報告がありました。これはやはり肩こりが原因であったということがわかる症例でした。

47歳女性。

頭痛、肩こり首凝りがつらいと来院されました。以前に耳鼻科でメニエル病と診断されたことがあると言われました。そして施術中に副鼻腔炎ということも思い出されました。こちらも、いつもの背中と臀部と足首に刺鍼をし、首と顔面の鍼と頭部の鍼で鼻が通り、肩こりがらくになりました。

まとめ

上の症例は、すべてに共通する症状に肩こりがあります。肩こりは、手を使いすぎたとかばかりでなく、気を使ったり、気をもんだり、精神的なストレスからも知らず知らずのうちに発症しているものと思います。なので肩こりがらくになるとそれに伴う症状もらくになってすっきりなるものです。
腰が痛いと言われて来院されても触ってみると実は肩こりが強かったことはよくあります。こんな時も肩こりがらくになると腰痛も軽くなることはよくあることです。肩こりは、天宗のツボと肩甲骨周りと天柱、上部胸椎の周りをマッサージ、指圧など
の手技でもほぐせばらくになりますよ。梅雨も明け猛暑となりだるさが増強する時期、鍼灸、マッサージのツボ治療で心身を
すっきりさせてはいかがでしょうか。